前回は、
アクセスを集める記事を書くためには、検索者目線で記事を書くことが重要だという事をお話ししました。
今回はその「検索者目線の記事」を書くために需要となる、
検索者の行動フローと心理変化についてお話ししていきます。
ブログ読者の心理変化を理解することが超大事。
人の行動とは何らかの心理状況が起因となって起こるものであり、
さらにその行動が変化していくたびに、人は新しい心理状態になっていきます。
例えば、
あなたの洋服を買おうと思った時、まずは何をするでしょうか?
お店に行ったり、ネットで検索しますよね。
その次の行動度はどうでしょうか?
「もしかしたらもっと安く買えるかもしれない」と思い値段を比較したり、
あるいは違うブランドやデザインも気になってまた違うお店に訪れるかもしれません。
この際、
「服が買いたいな。。」
と言う心理状態から、お店に足を運んだりネットで検索を始めたりします。
そして、
「もっと安く買えないかな?、もっと他のデザインやブランドも見てみようかな??」
という心理状況から、
「ネットで比較する」
という行動につながっているわけですね、
このように行動と人間の心理状況は常にセットになっているわけです。
なので何か商品を販売したりサービスをローンチする場合は、
- ターゲットの行動フロー
- ターゲットの心理状況やその変化
を考えるとろから始めます。
、
広告の世界ではこの一連の流れを「ジャーニー」と読んでいますが、
これはブログの世界も同じで、
- 検索者はどんなネタに興味を持つのか
- どんなキーワードで検索するのか
- どんな記事を読みたいと思うのか
こういった検索者のマインドを理解すること、
そして検索者はどういう道筋(ジャーニー)を辿って記事を読んでいるのかを理解することが、
我々コンテンツ製作者がまずやるべきことなのです。
検索者の心理変化と行動変化を見てみよう
ということで早速、
検索者の行動パターンとその際のマインドの変化を見ていきましょう。
こちらは検索者の行動ステップとそれぞれのステップでの心理状況を図で表したものです。
それぞれのステップで、
検索者はどんな心理状態なのか?
その心理状態にある検索者に対して、どんな戦略をとってコンテンツを作れば、
記事を選んでくれるのか?記事を読んでくれるか?
ということを考えることがアクセスが集まる記事を制作していく上でとても大事になります。
検索者の心理を理解する事。
この意識が欠けていてはアクセスが集まる記事は書けません。
という事で、実際に一つずつ見ていきましょう。
情報に触れる
人が何かを検索するときは必ず理由があります。
- 知りたい!
- 気になる!
- 解決したい!
こういう欲求があるわけですが、
そのスタート地点にあるのは「何かの情報に触れる」ということです。
情報に触れるから疑問が生まれたり、何かを知りたいという気持ちが生まれるわけですね。
検索需要は人が情報に触れる場所で生まれる。
つまり我々が記事ネタを探す時に探る場所は、人が情報に触れる場所だということが言えます。
じゃあその場所はどこかというと、
- テレビ
- インターネット
- SNS
がメインの情報源となります。
テレビ
テレビはいつの時代も流行の発信源になります。
いくらネットが発達した現代とはいえいまだにテレビの影響力って大きいです。
- ドラマ
- バラエティ
- 歌番組
など誰でも手軽に情報を得たり、楽しめるテレビだからこそ、
そこから知りたいことや疑問が生まれ検索へと繋がる機会が多いと言えます。
インターネット
電車の中や仕事の休憩時間などいつでもどこでも手軽に情報を手にできるのがインターネットです。
テレビでは取り上げられないけど、ネットでは話題になっているコアな話題もありますし、
最近はYouTubeで再生回数が多い動画がテレビで取り上げられたりと、
ネット→テレビ
という逆輸入現象も起きてます。
SNS
SNSの強みはネタ火種を発見できる点です。
最近はsnsで話題になりそれがネットで広まって、
最終的にはテレビに取り上げられるという流れができているのですが、
ツイッターやインスタなどでまだ大きな火になる前のネタをいち早くキャッチすることができれば、
爆発的なアクセスを集めることが可能になります。
例えば以前アルバイトのスタッフがインスタで不適切な動画をアップして物議を醸ししていましたが、
このようなネタの火種がSNSで生まれて拡散され、
時間差でテレビに取り上げられ全国に広まるということケースがたくさんあります。
SNSを駆使して「これから話題になりそう」なことにいち早く気付くことができれば、
あなたのブログが一人勝ちできます。
人との会話
友達や会社の同僚の会話の中に上がってくる話題もネタをキャッチするチャンスになります。
たとえ自分は興味がなくても、
周りの人たちが話題にしてるという事はそれだけ需要があると言う判断ができるからです。
一時期爆発的なピコ太郎の存在を僕は海外の友達から教えてもらいましたが、
友人との会話の中にもチャンスをあることを覚えておきましょう。
興味を持つ
現代人はネットやSNSなどから毎日膨大な情報をインプットしています。
しかし、実際に全ての情報に対して何かを検索するわけではありません。
つまり人は情報を得ても、
検索するものと、検索しないものがある
と言うことを理解しておきましょう。
そもそも「検索する」という事はとてもめんどくさい事なわけです。
わざわざGoogleを開き、文字をタップしてキーワードを打ち込み、記事を読むってすごくめんどくさいですよね。
基本的に調べ物って手間と時間がかかるものなわけです。
だから人は基本的に、
「検索なんてしたくない」
ということが大前提としてあることを理解しておいてください。
その上で、
じゃあ、どういう時に人は検索するのでしょうか?
という状態になっている時です。
- えっ!!マジ???
- うわ、超可愛い!
- 何で何だろう???知りたい!
- 何この人!めっちゃ面白い!
という大きな衝撃や感情がある時に人は人は検索し、
さらにこの感情や衝撃が大きければ大きいほど、検索需要が大きくなりやすいということを理解しておいてください。
ちなみに人が検索行動を起こしやすいネタには規則性があります。
- 秘匿性
- 意外性
- 異質性
こういった情報に出会ったときに人は特に検索したいと言う欲求を持つようになります。
秘匿性
人は隠されているもの、公になっていないものほど知りたくなるという心理があります。
「絶対見るなよ!って言われると見たくなる・・・」っていうアレですね。
- 剛力彩芽がIT社長と付き合ってる?どんな人??
- 横浜流星と平祐奈ってインスタで匂わせしてるけど本当に付き合ってるのかな?
意外性
意外性というのは、一言で言えばギャップです。
- ○○顔は可愛いけど、声がめっちゃ低い!
- ○○ってイケメンだけどハーフなの?
- SixTONESのジェシーって英語もできるの??
意外性やギャップというものは人の好奇心を駆り立てるものですよね。
こういったものも人は知りたくなる、興味を抱く上で大きなポイントになります。
検索されるネタを探す際にこういった人の心理を理解することも重要です。
検索する
ということで、
人は検索行動を起こさずにはいられないという情報に触れた時に人は検索するわけです。
では、人は検索する時にはどういう検索の仕方をするのでしょうか?
あなたが実際に検索するときのことを思い出してみてください。
例えば嵐が活動休止するという情報に触れた時、
「嵐 活動休止」と検索するケースはあまりないのではないでしょうか?
検索するなら、
- 「嵐 活動休止 理由」
- 「嵐 活動休止 いつから」
といったようなキーワードになるはずです。
なぜなら、
嵐が活動休止するという事実はネットやテレビなどから情報を得ているので既に知っているからです。
つまり検索する際は、第一報として受けた情報の「次に気になること」であるということです。
続いてこの際に、
「嵐 活動休止 理由 メンバー 不仲 本当」
といったようにキーワードを4つも5つも入れて検索することもまずしません。
- 嵐 活動休止 理由
- 嵐 活動休止 いつから
のように入力するキーワードは2つか3つではないでしょうか?
そして、グーグルやyahooにはサジェストといった機能がついています。
これは単語を入力すると、
検索回数が多い関連キーワード表示してくれる機能なのですが、
「嵐 活動休止 理由・・」などと入力することが面倒な場合は「嵐」と1単語だけ入力してそこから表示されるサジェストを選んで再検索することもよくすると思います。
この一連の行動パターンからも分かる通り
- 検索される物事は第一報として受けた情報の「次に気になること」である
- 入力するキーワードは2個か3個である
- サジェストや虫眼鏡にあるキーワードが検索される
ということになります。
記事を探す
検索したあとは必ず、
検索結果に表示されたタイトルから読む記事を選ぶという行動が発生します。
この時人は、
- 自分が知りたいことが詳しく書かれているか?
- 他の記事と比べて面白そうか?読む価値があるかどうか?
ということをコンマ1秒というわずかな時間の間に判断して読む記事を決めています。
大事なキーワードは左側に持ってくると言われてますが、
人の目線は左から右に移動するので左側にフックとなるキーワードが入っていた方が目に留まりやすいからですね。
他のタイトルと比べられている前提を持って、
他のタイトルよりも、
- この記事を読めばあなたの知りたいことが全部書いてあるよ!
- 他の記事を読むよりもこの記事を読んだ方がいいよ!!
という事を分かりやすく魅力的に伝えられるコピーライティングスキルが重要になってきます。
記事を読み進める
という事で、ここまできて初めて検索者は記事を読み始めます。
ここで意識して欲しいのが、
- 検索者はいつでも離脱できるということ
- 検索者はあなたの記事を読まなくても無数の選択肢があるということ
を理解しておいてください。
記事を読み始めても、「この記事なんか読みづらいな、、」「そこが知りたいんじゃないなだよな、、」
と思ったらすぐに離脱することができるわけです。
検索者からするとあなたの記事を読まなくても、
それに代わる記事や情報を得る媒体というのは無数に存在していて、あなたとブログ記事というのは、
その中の1つの選択肢に過ぎないということです。
なので基本的に、
ブログは最後までは読まれない
という意識を持ってください。
ブログ初心者というのは記事を書けば最後まで読んでもらえると思っています。
でも、悲しいことにこちらの苦労などは1ミリも気にせず離脱できます。
こちらは検査者が記事にたどり着いてから、
記事を読み終えるまでの行動パターンと心理変化を表したものです。
図を見ても分かる通り常に「離脱」と隣り合わせで記事を読まれているわけですね。
検索者は代わりとなる選択肢が無数にある状態で記事を読んでいるわけですから、
ストレスを感じたらすぐ離脱。我慢してまで記事は読まれません。
- ストレスなく読める事
- 検索者の知っていることが素早く知れるということ
ということがすごく大事で、
検索者に「んっ??」と感じさせない記事を書いていくことが重要になっていきます。
このようにお話しするとすごくハードルの高いことに感じるかもしれません。
しかし、
「自分が読者だったらどんな記事を読みたいか」
「どんな記事だったらストレスなく読むことができるか?」
という視点を持って記事を制作していけば、
特別なことはしなくても読者ファーストの記事が書けるようになります。
常に「自分だったらどうなのか?」という視点で記事を書いていきましょう。
質の高い記事を制作するためには、検索者の行動パターンと心理変化を理解することが大事
という事で実際に検索者の行動パターンやステップごとの心理変化をみてきました。
これから皆さんが、やっていくことというのはこのフローに沿って、
人が多く触れる媒体からより人が興味を持ちそうなネタを探す。
その事に興味がある人が検索しそうなキーワードを元に、より他のタイトルよりも選ばれやすい記事タイトルを作る。
そして検索者が知りたかった事をどこの記事よりも分かりやすく詳しくまとめてあげる。
ということです。
ぜひこのフローに沿った考え方や判断ができるようになるまで繰り返しインプットしてみてください。